歯を失う本当の原因
 
				「虫歯で歯を失う」と考える方は多くいます。
				これは間違ってはいませんが、実は【歯を失う最大の原因】は歯周病なのです!
				
				歯周病は虫歯と違い、痛みなどの自覚症状がほとんどないため、対応が遅れがちになります。 自覚症状が出た時には手遅れになっていることが多いです。 また、歯周病菌が歯根から血管に乗る事で全身疾患の原因となります。
				
				子供には、歯周病はほとんどありませんが、小さいうちから歯茎が不健康だと、歯なし予備軍になってしまいます。 しっかりと噛める丈夫な歯であり続けるためには、歯茎も健康でなければなりません。
				
				当院では治療全てに殺菌水を使用している為、治療やスケーリングをしながら口腔内を滅菌することができます。
			
こんな症状はありませんか?
歯周病とは
 
				歯周病は歯を支えている周りの骨(歯槽骨)が溶けていく(吸収する)病気です。
				周りの骨が溶けていく過程で、歯茎が腫れたり、歯が揺れたりします。
				こうして、最終的に歯を支えられなくなり、抜けてしまいます。
				
				歯周病で歯を失う割合は、30代から急激に増え始めます。
			
歯周病によって 歯槽骨が溶けるメカニズム
- 食後24時間でプラークが発生します
 - 48時間で、プラークと唾液が結合し、歯石となり、住みはじめます
 - プラークは歯茎の中に入り込んでいき、歯周ポケットを形成します
 - 歯周病菌はポケット内で毒素を排出します
 - 毒素に対して体は、免疫細胞を集めて抵抗します(腫れと炎症)
 - 毒素が多いと、免疫細胞は骨に感染しないように骨を溶かして毒素から遠ざけます(骨吸収)
 - 徐々に歯槽骨が溶かされて(吸収され)最終的には歯が抜けてしまいます
 
歯肉炎を放置すると高確率で、 歯周病になります
 
				歯肉炎(歯茎の炎症)は歯周病の初期段階ですが、歯肉炎は炎症が歯茎だけに留まっている状態で、放置すると高確率で、重症の歯周病になります。
				
				歯周ポケットとは、歯と歯肉の間の溝のことです。
				そのままにすれば歯肉炎を起こす原因になったプラーク(歯垢 = 細菌の塊)が歯茎の中、深くまで進行し、その溝がどんどん深くなっていきます。 そうなると繁殖する歯周病菌の排出する毒素に対抗する、自分の免疫システムによって歯槽骨を溶かされてしまいます。
				これは、細菌が骨に転移しないようにするための体の防衛反応なのです。
			

歯周病の歯茎
(赤く腫れています)

治療で改善した歯茎
(引き締まっています)
そして、歯周病 は 【全身疾患】の原因になります。
 
				歯周病は自然治癒しません。
				歯周病は【全身疾患】の要因 ということが近年の研究で判明してきております。 歯周ポケットから歯根に行き、血管から体内に侵入するのです。 侵入した歯周病菌は身体中のあらゆる場所に炎症を引き起こす要因となります。
				
				現在 分かっているだけでも 糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞・動脈硬化・リウマチ・バージャー病・誤嚥性肺炎・アルツハイマー・肝炎・癌(がん)・産婦人科疾患の原因になると言われており、このような理由から、歯周ポケット内の歯周病菌の数を減らすことが非常に重要なのです。
			
対策するには 早めの予防歯科が最も大切です
 
				歯石はプラークが石灰化したもので、歯周病菌の安住の住処となります。
				熱帯魚のコロニー(サンゴ礁)のようなものです。
				ただし、これは歯周病菌の住みやすい環境であり、決して良いものではありません。
				そして、歯石はガッチリ固まっている為、歯磨きで取ることができない のです。
				
				予防歯科 を受診して頂くことで、口腔内の環境改善に常に先手を打つことができます。
			
- いつもお口の中を清潔にしておくことが一番です
 - 食後の歯磨きを行う。(無理なときはうがいをしておくだけでも違います)
 - 歯磨きのほか、フロスや歯間ブラシで歯と歯の間の汚れも落としましょう
 - 歯茎をよくマッサージする。 1日1回は指で歯茎のマッサージをして下さい
 - 歯を磨くときは 歯周ポケットの中をかき出すイメージで、ブラシの先端を当てます
 - 定期的(理想は毎月 最低でも年4回)に歯科医院で歯石を取ってもらいましょう
 
厚生労働省に 口腔機能管理 強化型 歯科診療所 に届出受理されている当院では 毎月保険適用で予防歯科メンテナンスとフッ素塗布が受診可能となります ので積極的に 予防歯科 を受診していただくことをお勧めいたします。